嫌われる勇気
一冊の本との出会い
息子の体調不良=不登校と同じ時期、
私の心が壊れていた時。
救われたくて、
現実世界から逃げ出したくて、
読み漁った本。
その中に
があった。
この本は、
アドラー心理学をわかりやすく対話形式で綴ったもの。
アドラー心理学
アドラー?
は?なにそれ?
って感じだったけど、
この本がベストセラーになっていたこともあり、
「アドラー心理学」という言葉だけは知っていた。
アドラー心理学の
提唱者アルフレッド=アドラーは
ユングやフロイトと同時代に生きた心理学者。
欧米では絶大な人気を誇る心理学ということらしい。
ユング、フロイトが
○○であったから、結果こうなったという原因論者であるのに対し、
アドラーはトラウマなどない。
○○したいから、結果こうなったという目的論者。
ん-、これじゃぁ、なんだかよくわからないか。
分かりやすくいうと
私のパニック障害を例にして、分かりやすくいうと。
お母さんにも優しくしなければと周りに気遣いしてもらうという目的のためにパニック障害になった
という考え方。
はじめは、、この考え方を想像して、
まさか!と思った。そんなわけあるかい!と。
自分の意志でパニック障害なんて選ぶ人、いる??と。
道理、メカニズムはわからないけど、
そういう風に考えると合点がいく気がする。
逆を言えば、
これって、すごくないですか!
自分で選ぶ人生
自分で選んだ結果が、自分の人生をつむいでいく。
自身の性格でさえも、
環境のせいではなく、
自分自身が選んでそういう性格になった。。ともアドラーはいうのだ。
1冊の本と出会うことで
人生が変わるなんていう経験をこの年齢になっても
できるとは。ちょっとした衝撃。
いや、もしかすると、
本が人生を変えるなんて、
初めての経験かもしれない。
読んだ次の日から、世界が変わって見えるという経験。
いずれにせよ、私にとって
相当に新鮮な経験だった。
本をきっかけに、
目の前の靄がさっとなくなり、
視界良好に。
無くした眼鏡を久しぶりにかけた感覚。
いや、
正直にいえば、1回読んだだけでは、
視界良好にはなっていない。
紙ベースの本で1回読んだ後、
最近のお気に入り
オーディオブックで
聞き放題リストに入っていたのを見つけて
合計5回聞いた。
聞く度に
新たな発見、
繰り返し聞くうちに
染み渡るアドラーの考え方。
人はこの瞬間から変わることができる
トラウマなど存在しない
過去にとらわれることなど一切なく、
未来に怯える必要なく、
この瞬間から、
自分自身で人生を選び取ることができる
人生における悩みの全ての根源は人間関係
他者と自分の人生の課題を分離する
⇒
人間関係における適当な距離
今を生きる
過去にとらわれず、未来に縛られず、
今、瞬間にスポットライトを当て、
懸命に生きること。
それを繰り返すことで、
自分でも思いもよらなかった場所に
自分自身の力で到達できるという。
アドラー的な解釈で考える息子の不登校
息子の体調悪、不登校は
彼自身の選択によって、引き起こされたものであって、何が原因ということではない。
原因ということがあるとするなら、
我々親が、彼のため、よかれと思って
小学校受験をさせたこと、
親が思うようなレールの上を歩かせようとしたことに起因するのではないか。
それらは、息子自身が選んだことではないのだから。
それを必死で自分で選びたいのだと
息子が彼自身の体を持って、
主張してきたとしたなら?
いや、ほんとメカニズムはわからない。
分からないけど、
それを心理学と呼ぶのかな。
過去は過去。
誰にも変えることはできない。
私は、
子どもが学校に行けない可哀そうなお母さんと思われてると思っていた。
いや、それは
私自身が決めた(選んだ)私像。
だれがいったわけじゃない私像。
今は思う。
私像は私が選ぶ。
成りたい私に、私は成れる。
この瞬間から、こうなりたいという自分になれるのだ。
勇気が湧いてくる。
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